税理士試験

2020年の今、税理士になるメリットとは

こんにちわ、ヤマトカケルです。
(税理士試験の受験生5年目で、5科目目の合格待ちのモノです。)

さて、8月の税理士試験が終わり、
9月から来年8月の試験に向けた講座が開講されていきます。

税理士試験に挑戦しようと考えている方は、
本当に挑戦すべきか?本当に合格までたどり着けるのか??
たくさん悩まれているかと思います。

そんな方のために、2020年の今から
働きながら税理士資格を取得することのメリットを書いていきたいと思います。
(厳しめの内容となっていますが、あくまでフラットな立ち位置です)

メリット

  1. 再現性がある
  2. 選択肢が複数ある
  3. 働きながら合格することができる

メリットの反対面として

  1. 爆発的な成果は難しい
  2. 選択肢が狭まる
  3. 合格までに時間がかかりすぎる

1つずつ見ていきます。

メリット①再現性がある

税理士試験自体が70回を数え、また素晴らしい税理士の先輩方のおかげで、
いろんな道ができており、その筋道を追うことでなりたい像に近づくことは可能です。

具体的には
・税理士試験の各科目について、資格予備校が合格のためのカリキュラムを用意している
・社内税理士、開業税理士、税理士法人の代表となる社員税理士という道
・所得税、法人税、相続税、消費税と各税金の深みがありそれぞれで稼ぐことができる
などなど。

どういう税理士になりたいのか、どういう働き方をしたいのか、
ネットでも著作物でも調べたら様々な形での活躍の場が出てきます。

自分がなりたい像も比較的簡単に見つけることができるでしょう。

一方、デメリットの1、爆発的な成果を得ることが難しい
とも言えます。

税理士という枠の中で考えると、
先ほどの社内税理士=サラリーマン
開業税理士=個人事業主、または小規模企業の経営者
税理士法人の代表=中小企業の経営者
といった形にあてはめることができ、
手堅くはあるものの、年収面や影響力といった面では
ある程度限られます。
(つまり再現性がある、ということはリスクが抑えられている分、
 爆発的なリターンは難しいということ)


税理士ではない働き方を考えると(サラリーマン以外で)、
YouTuber、(美術や音楽などの)アーティスト、自作商品の販売、
プログラマー、動画編集者、etc
フリーランスや副業として取り組めそうなものとして色々ありますが、
注目を浴びる作品を提供し続けることができれば
たとえ1人でも爆発的な成果を手にすることができるでしょう。

もちろん、上記のような業種で成果を得ていない方は多数いますので
リスクが大きい代わりにリターンも大きいといえます。

税理士試験に3年5年と時間をかけることができるのであれば、
自分自身の得意なもの、やりたいこと、ほかの人に感謝されること
に同じ時間を情熱もって取り組めば、ビジネスとして成立する可能性が高いです。

ですので必ずしも税理士でなくともあなたの夢が叶う場合があります。

メリット②選択肢が複数ある

先の①にも書いた通り、
税理士の先輩方がいろんな道で活躍されているので、
自分が税理士になったら。というイメージがわきやすいです。

ざっとですが、
・企業内での税理士(国内税務、国際税務など専門に特化しがち)
・税理士事務所での税理士
・税理士として開業
・大型税理士法人の中での税理士
・税理士法人での社員税理士(代表という位置づけ)
・税理士・会計業向け講師
・税務・会計の出版

・上場している会社の税務顧問
・中小企業の会社の税務顧問
・企業経理業務や会計システムのコンサル
・地主やフリーランスに対する税金アドバイス、確定申告業務
・相続税抑制や事業承継を含めたコンサルティング


などなど、一口に税理士と言っても
税金が多岐にわたるため、活躍の場が多数あります。

とはいえ、それは税金、会計といった分野でのこと。

税理士という枠に限られないと、
もっといろんな働き方があります。

そういう面で考えると、
税理士ということから考えをスタートすることは、
その選択肢をせばめることとなります。

メリット③働きながら合格することができる

税理士資格を取得する方法として、
一般的には2つあります。
1、試験5科目に合格する。
2、試験数科目に合格+大学院で科目免除となる成績を修めること

どちらにしても
働きながらちょっとずつ合格に近づくことはできます。

税理士試験の科目は、1つずつ受験することも可能で、
1度合格すると、その科目の合格はずっと生き続けます。

税理士試験の各予備校のカリキュラムも1年を基本としたものとなっているので、
9月から始まり、翌年7月には合格できるまでの範囲は完結します。

ですので、1年1科目ずつ合格していくことも可能ではありますが、
合格者の受験年数は9年という話もあります。

大学院に通う場合も、社会人向けのカリキュラムが多数あるので、
残業しないような生活であれば、こなすことができるでしょう。
もちろん、大学院で免除を受けない科目については
筆記試験にて科目合格する必要があります。

皆さん想像してほしいのですが、
働きながら
大学院に2年通う生活
科目合格率10%強に受かるための学習が複数年続く生活
というものがこなせるでしょうか?

自分自身の異動、転勤、キャリアチェンジ
結婚や出産、お子さんの入学など
自分や家族の健康面や親の健康・介護など

勉強する時間の確保ができる安定した生活が複数年送ることができるほうが
難しいのではないでしょうか?

もちろん安定した生活になるかどうかわからないから
挑戦しない、というは避けたいのですが、
ある程度生活の見通しが立たないと
8月の試験を受けることも難しいでしょう。


以上の点から考えると、
税理士資格を取った後、どういう形で仕事をして、どうお客様に感謝されるのか、
どのような働き方をしたいのか、どんな税理士になりたいのか、
そして受験生活を確保するため何ができるのか、
を強くイメージすることが、税理士試験を乗り切るコツと言えます。

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