TAC 国税徴収法 税理士試験 資格

TAC生にとっての第71回国税徴収法

TAC生ならどのくらい解答できたか

令和3年の国税徴収法を受験された方、
お疲れ様でした!!

解答速報はこれからにしても、
TAC受講生(通信制)であればどのくらい
戦うことが出来たのか、
忘れずに書き留めておきたいと思いました。

結論から言うと、
自信をもって答えることが出来るのは
約半分ほどではないかと。
それ以外は部分点を狙いになんとか解答していく
ことになると思われます。

大昔の過去問を見るとかなり簡単な問題が
多かった(べた書きさせる問題)ようですが、
近年は、事例へのあてはめ(前提条件を自分で結論づける)
や法令の趣旨を書かせる問題が多く、
単純な暗記だけでは追いつかない科目となっております。

勉強時間目安250時間では到底合格できない
科目ですので選択される際には改めて
考慮していただければと。

なお、TACか大原かはたまた
Net-SchoolかSTUDYingがいいのかの比較ではなく
あくまでTAC受講生(Web通信制)からの視点のみとなります。
悪しからず。

第一問 問1 法第79条の解除することが出来る場合

こちらはいわゆる
絶対解除
裁量解除 と授業ではAランク理論(必ず覚えるべき)で
繰り返し比較・説明があった内容。
そのうち裁量解除の方を説明する問題と思われる。

直近の”最終アシストゼミ”(オプション講座だが)においては、
絶対解除のほうをべた書きさせる問題が
でており、解説ではあわせて裁量解除も
覚えるよう講義でもおっしゃっていた。

なので暗記がきちんと進めている人は間違いなく
書けている部分だと思われる。

なおTAC理論マスターの裁量解除には
国税徴収法79条のほか
国税通則法152条、48条、38条、105条など
問題文で指定されていた徴収法79条以外の記載もある。

今回の解答指定ページが1枚と半分あり、
国税徴収法79条のみの理論マスターをべた書きする
だけでは余白があまりすぎるのだが、正解範囲はどこまでなんだろ・・・

第一問 問2(1)公売期日と売却決定の日について

こちらは多くの受験生が苦手としているであろう
換価(覚えるべきページ数が多く
手続き順に理解すべき内容)からの出題。

売却決定の日が、公売をする日と、異なる日とされている理由
を問われており、いわゆるその条文の趣旨を書くべき
問題であろう。
が、理論マスターには趣旨の記載はないため、
講義中または問題を通して理解しているものを
書くこととなる。

今回は
イ 自動車
ロ 不動産
と財産区分に応じてそれぞれ解答することとなるのだが、
授業中で触れた記憶はない・・・汗

不動産についてはどこかの問題(過去問か大原過去模試?)で
その期間が7日間空いている理由を問うた問題があったはずで
そのとき見た答えをおぼろげながら覚えている範囲で解答しました。

自動車についてはなぜ7日間空いているのか、まったく分からず。

ということでこの第一問 問2(1)は
多くのTAC受験生が書けていないでしょう。

第一問 問2(2)換価した財産の売却決定の取り消し

こちらは上であげた換価(受験生が苦手としている項目)の
途中に出てくる理論ですが、
TACではCランク理論に位置付けられており、
理論暗記が相当進んでいた人でないと解答できない
箇所である。
ということは一部解答できている人もいるため
点数に差がつく問題であると言える。


第二問 問1 換価執行を定めた趣旨(理由)とその手続き

(1)は条文の趣旨を問う問題である。
理論マスターには記載がなく、
上級コーステキストを読み返すも記載がない。

確か講義では、滞納者の余計な延滞税を発生させないため
という説明があったような・・・
私はうまく書けませんでした。

(2)こちら登場人物に応じた手続きを書かせる問題。
これは理論マスターで記載されている内容に沿って
書くことが出来れば解答できる問題でした。

第二問 問2 いわゆるぐるぐる廻りの配当金額の計算

よく国税徴収法は理論100%と説明がありますが、
計算問題もあります。
過去問でも出題されているのは
・国税とそれ以外の地方税や抵当権への配当順序
・給与等から徴収できる金額(差押できない金額)
の算出です。

今回は国税、地方税、社会保険料(公課)と
抵当権(仮担保含む、私債権)への配当金額を求める問題でした。

そして解答の流れはぐるぐる廻りと言われている
法26条のあてはめかと。

ひっかけとして(難しい話となりますが)
直接ではない滞納処分費と
債権現在額申立書の提出がない仮担保
の扱いをどうするか。

法26条というのは多くの人が解けた部分だと思われ
上のひっかけ内容の解答具合が合否の分かれ目でしょうね。

結論

結論ですが、TAC生では
第一問 問1    〇
    問2 (1)×
       (2)△
第二問 問1 (1)△
       (2)〇
    問2    △

の解答をすることが出来たといえます。

石川先生、講義中にお話しあったらスイマセン・・・



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